カワノ・ブックス出版第4弾!

フライフィッシング・クラシック翻訳シリーズ第3弾!

「フライに対する鱒の行動」

THE WAY OF A TROUT

WITH A FLY

 
 
  • 人生のすべてをフライフィッシングに献げたスキューズ入魂の書1921年発行)
  • フライと鱒の関係をさまざまな視点から掘り下げて考察した。
  • ハルフォードによるドライフライ・フィッシングが一世を風靡していた時代に、水面直下のカゲロウを捕食している鱒に対しては半沈みのウェット(ニンフ)フライを使う必要があることを本書で論理立てて証明。スキューズは現在のイマージャーの釣りの実質的元祖となった。
  • たくさんのエピソードが紹介され、現代の釣り人にもじゅうぶん役に立つフライフィッシングの奥義書となっている。
  •    
     
    著者:G.E.M.スキューズ G.E.M. Skues
    翻訳者:川野信之、翻訳協力:ミック・ホールMick Hall
    発行者:川野信之
    発行所:カワノ・ブックス/水公社
    編集・装丁・印刷:藤プリント(水口吉朗)
    発売日:2015年2月23日。
     
     
    今回の翻訳本では:
     読みやすい大きめの字、読みやすい日本語
     スキューズ・フライをオーストラリアのミック・ホール氏が再現、カラー写真を掲載
     特別寄稿:「ほこりまみれの追跡」ミック・ホール著 
    スキューズ・フライに至るまでの、イギリスにおけるフライ・パターンの変遷をわかりやすく解説
     スキューズの一生およびフライフィッシングの歴史上有名な”ニンフ論争”の詳細を解説
     
     
    本の仕様:すべてハードカバー
    糸かがり上製本:A5版、しおりひも付き、474ページ、4色カラー図版10ページ、白黒図版3ページ。
    装丁:添付写真をご覧ください。
    おまけ付き:本文中のエピソードのイメージ画のしおり(沖野和宏画)
    価格:8%税込み4200円(本体価格3889円)。
     



     
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    黒石真宏氏の推薦文(抜粋
     
     スキューズの名前はもちろん知っていたが、強く意識するようになったのは20年くらい前からである。それまでは19世紀後半から興隆してきたドライフライ崇拝派に対するカウンターカルチャー組、東京ドームの巨人ファンに対する阪神ファンのような存在程度にしか認識していなかった。スキューズがハルフォードを批判してから約100年、私が沈める釣りのヴァリエーションに目覚めたとき、スキューズの存在感は突如として大きなものになった。

     中略

    そしていま、手元に邦訳された『フライに対する鱒の行動』がある。翻訳してくださった川野さんにはほんとうに感謝したい気持ちでいっぱいである。スキューズの釣り方だけでなく、その人柄、熱意、考え、釣り場でのトピックまで知ることができたのだから。私が想像してきたスキューズ像は、この本を読んだあとも大きく変わることはなかったが、ぼやけていた細部はこれまで以上に明瞭になった。

     中略

     現在、私がスプリングクリークでやっている、ライズしている鱒や浅場に定位している鱒に、フライを沈めて届ける釣りは、まったく同じことをすでに100年前にスキューズが行なっていたということだ。私の釣りは、スキューズの後追いでしかなかったのである。
     
     
     
    余語 滋氏の推薦文(抜粋)
     
     スキューズ、この釣り人の名前は、フライ・フィッシングをある程度やっていれば、耳にする名前であり、私的には、ニンフの釣り人としてのイメージが強かったのだったが・・・・ 
    読み始めていくと、川辺でヤマメを釣ろうとしている自分の姿と、傍らに一人の老フライ・フィッシャーマンの姿がと浮かぶ。で、このヤマメがなかなか手強くフライを咥えてくれないのだ。
    私が、あれやこれやの策で、やっとそのヤマメを掛けると、その老フライ・フィッシャーマンが「やっぱり、ちょっとだけフライを沈めてみたね・・・・」と頷くのである。
    この「フライに対する鱒の行動」の翻訳の各節、各部を読むたびに、このような妄想での釣りのやり取りが、私と老フライ・フィッシャーマンとの間に起きるのである。
    今、手にしたこの一冊は、ただ単にG.E.M.スキューズの「フライに対する鱒の行動」という翻訳本としての言葉ではなく、人生の殆どをフライ・フィッシングに捧げた一人の釣り人、G.E.M.スキューズの肉声的言葉であり、もしも彼が日本語を話すことが出来たなら、この口調で語りかけてきたに違いないし、このことは、翻訳された川野先生が、語学が堪能である以上に、ある意味スキューズと同じようなフライ・フィッシング狂である証なのだと改めて感じさせるものなのです。
     中略。
     そしてこの「フライに対する鱒の行動」の翻訳を、一度読み終えたら、本棚に飾ってしまうのではなく、フライ・フィッシャーマンとしての段階を重ねていくたびに、幾度となく読み直すことで、その時に達した自分の境地で、改めて新たな発見が出来る一冊となることでしょう。
     
     
     
    「フライに対する鱒の行動」についての概説
     
     第Ⅰ節第Ⅰ~Ⅲ部の、鱒の感覚については、ことに視力について、フックは鱒に見えていないのだろうかという考察がおもしろい。また、水面を下から見上げた時の観察も興味深い。
     第Ⅳ部のライズについての考察はスキューズの釣りの中核となる部分であり、詳しく述べられている。興味深いのはライズの後に残るあぶくの発生機序で、スキューズはフライとともに吸い込まれた空気が鰓から出てあぶくとなると説明している。今では誰でも知っていることを、最初にちゃんと説明したのはスキューズだったのかもしれない。
     また、羽化のときのカゲロウと水面との関わりを考察し、サーフェス・フィルムという言葉を使って説明している。また、ドラウンド・ダン(溺れたダン)という言葉をすでにスキューズが使っていたことにも驚かされる。当然ながら、水面直下のニンフ(現在ではイマージャーと呼ぶ)や半沈みの状態がもっとも鱒に捕食されやすいことをスキューズは強調している。
     第Ⅴ部のフライ作成の項も力を入れて書いている。模倣、表現、示唆という制作概念を用いながら検討しているが、スキューズはフライの輝きや透明感に重きを置いていたことがよく分かる。
     第Ⅱ節の「さまざまな観察」はもっともスキューズらしい部分と言っていいだろう。風が吹くとイブニング・ライズは起きないという定着した常識に対する反論も、いかにもスキューズらしく、興味深い。
     ブルーウィングド・オリーブというカゲロウに対するスキューズの思い入れが大きかったことがよく分かる。これはマダラカゲロウの仲間であり、このカゲロウは日本でもライズを誘発しやすいカゲロウとしてよく認識されている。そして、そのライズを釣るのにオレンジ・クイルというフライ・パターンを見出したのもスキューズであり、以下の文を引用しておこう。
     ”フライが水面に落ちたと同時に、我がオレンジ・クイルは吸い込まれたのです。大騒動は終わりを知らず、意地の張り合いは100ヤード下流側で終わり、我が獲物袋に入ったのは美しく、がっちりした体型の、頭の小さな鱒でした”
     ”いまや、イッチェンの私が釣る流程からはモンカゲロウは居なくなってしまいました。ですが、もしブルーウィングド・オリーブと引き替えにモンカゲロウを戻してやろうと言われて、私がその選択をせまられたとしたら、私の答えは、ためらいなく、〈否です。いくら金を積まれてもお断りします〉であります”
     第Ⅵ~Ⅸ章では、面白く、示唆やウィットに富むエピソードが数多く語られている。読者は名人の貴重な話をつぎからつぎへと聞いている感じになり、飽きることがない。なぜなら、いかにスキューズが工夫して釣ったかがよく分かるし、話の中にはさまざまな釣りの奥義が織り込まれているのだから。
     そして、巻末には興味深い自作の詩が載せられている。
     
     ライズがあるか水面直下に就餌体勢の鱒がいて、それを狙う釣りがフライフィッシングであるとスキューズは言っている。鱒が水面に浮いているカゲロウを捕食していればドライフライを使い、鱒が水面膜あるいは水面直下のカゲロウを捕食していればウェットフライあるいはニンフを使う、それが自然であり、道理にかなうというレベルにスキューズは到達し、実行してきた。これは、ドライフライ信奉者が大多数であった当時としては、最先端の考え方であり、異端とされたのだった。
     
     この本は、タイトルのごとく、フライフィッシングの対象である鱒の本態や行動を解明し、釣るためのフライパターンを追究したものであり、ハルフォードへの批判は数ページで書いてあるだけである。スキューズの視点は人間同士の争いを越えて遙か先の、つまり、フライフィッシングそのもののおもしろさを見ていることがわかる。スキューズは1883年からイッチェンを釣り始め、38年後にこの本を書いたわけで、スキューズは自分の釣りの集大成としてこの本を書いたはずであり、その結果、本書は広くそして深く、たっぷりの皮肉とユーモアをまじえた渾身の力作、そして傑作となったのだった。
     
     今回、本書の第4版に加えられた2つの章を補遺として紹介した。スキューズが他界した同じ年に書かれた絶筆だが、90歳になる老釣り師が、横風のこと、C. P.というカゲロウについての疑問を詳しく書いていることに驚かされる。これまで書いていなかったことを書き残しておきたいという一心でつけ加えたのだろうが、最後まで頭脳は明晰であったことが分かるとともに、その気力というか、フライフィッシングへの熱い思いはすさまじく、驚嘆に値するだろう。
     
    どこで購入できるか
     
     アマゾン・ジャパン、紀伊國屋書店(紀伊國屋Webstoreも)、丸善書店、またテムズ、プロショップ”オノ”、アングラーズパラダイス、フライショップ沢、サンスイ、つるや、ブルーダン、バートン、ストリームサイド、ささきつりぐなど、いくつかのフライショップ(お引き受けいただいた店)で購入できます。
     このホームページ(http://www.kawanobooks.com)からも購入できます。その場合は 購入申し込みフォームから注文できます。書名欄に「フライに対する鱒の行動」と入力してください。
     また、購入申し込みと同時に4200円(本の税込み定価)+360円(レターパック料金)の計4560円を下記の口座に振り込んでください。2冊注文の場合は、4560x2=9120円となります。
     
    振込先:静岡中央銀行番田支店
    口座番号:2343661
    口座名:カワノノブユキ
     
     入金を確認し次第、翻訳者サインを入れて、レターパックにてお送りします。