Ruddy
Ruddy Fly, Berners

フライフィッシング用語辞典

Fly Fishing Dictionary


Midge
Midge Flies
   
 
ヘア・ウィング・ロイヤル・コーチマン Hair Wing Royal Coachman:英語 《フライ》
 アメリカのドライフライ。別名、クアック・コーチマンQuack Coachman。キャッツキルにあるビーバーキル・トラウト・クラブの会員であったクアッケンブッシュL. Q. Quackenbushが1929年にアイデアを出し、ルーベン・クロスReuben Crossが巻いたフライ・パターン。
 クアッケンブッシュはファンウィング・ロイヤル・コーチマンが好きでよく使っていたが、ウィングが壊れやすく、すぐ浮きが悪くなるので困っていた。また、キャスト中にスピンしやすいのも問題であった。そこで、1929年、彼は当時有名なフライタイヤーであったルーベン・クロスReuben Crossに相談し、ホワイトのヘア・ウィングにしたらどうかと持ちかけ、クロスはウィングにホワイト・カーフテイル、テイルにブラウン・バックテイルを使ってヘア・ウィング・ロイヤル・コーチマンを作った。できばえは完璧で、すぐに大評判になり、キャッツキルの釣り人はこのフライを開発者の名誉をたたえてクアック・コーチマンQuack Coachmanと呼んで愛用したという。
【資料】Trout (Schwiebert), 1978. Fly patterns and their origins, 1944 (1943).
→ファン・ウィング・ロイヤル・コーチマン、スピン
 
ホイットロック・ヴァイバート・ボックス Whitlock Vibert box (WVB):英語
 発眼卵放流のためのプラスティック容器。
 人工の孵化場で孵化した稚魚を川に放流しても死亡率が高く、生き残るのはわずかである。この問題を解決するため、自然の川で川底の砂礫中に埋没して孵化させる方法が研究され、1950年、フランスのリチャード・ヴァイバートRichard Vibert博士によって考案・特許がとられたものがヴァイバート・ボックス。このヴァイバート・ボックスはペゾン・エ・ミシェル社で製造され、ヨーロッパとアメリカに広まった。アメリカでは初期にはトラウト・アンリミテッド(TU)、のちにフェデレーション・オブ・フライフィッシャーズ(FFF)が中心になってヴァイバート・ボックスを用いた放流事業が行され、使い方が工夫され、ヴァイバート・ボックスによる孵化率は90%まで上昇した。だが、実際にさまざまな河川でヴァイバート・ボックスが使われて、いくつかの問題もあきらかとなった。それらはデイブ・ホイットロックと仲間たちによって改良され、改良型はホイットロック・ヴァイバート・ボックス(WVB)と名付けられた。
 WVBは白あるいは黒のプラスティックの組み立て式で、できあがり寸法は145×90×60ミリメートル、2室に分かれ、2階はインキュベーター(孵化室)で50粒の卵が入り、孵化した稚魚は1階のナーサリー(成育室)に移動するようになっている。このWVBでは孵化率が95%と高い。
 WVBによる発眼卵放流はすぐれた方法だが、その設置場所、設置方法が成功・不成功を左右する。WVBとハウツー本「Think Trout」はジャパン・フライ・フィッシャーズ(JFF)に申し込めば入手できる。連絡先:ジャパン・フライ・フィッシャーズ、 http://www.jff.gr.jp、事務局電話・ファクス:03−3371−8503。
【資料】Think trout: The Whitlock Vibert box handbook, 1991.
→トラウト・アンリミテッド、フェデレーション・オブ・フライフィッシャーズ、デイブ・ホイットロック
 
 
 
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川へとつづく林の中の小道
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