The
The Shannon, Francis

フライフィッシング用語辞典

Fly Fishing Dictionary


The
The Beanly, Francis
   
アップサイドダウン・フライ upside-down fly:英語 《フライ》
 上下を逆にしたフライ。最も古い記述は、17世紀中頃、イギリスのロバート・ヴェナブルズ大佐Col. Robert Venablesがカゲロウのダンのパターンでウィングをフック・ポイント側に取りつけたもの、とされている(The Experienced Angler, 1662)。その後、多くの人がまねをして、リバースト・ウィングreversed-wingとも呼ばれた。このパターンではフック・ポイントが空中にあるのでスレた鱒を釣るのには優れたパターンだといえよう。ただし、フッキングはやや悪いとされている。
 1970年代、イギリスのブライアン・クラークBrian Clarkeとジョン・ゴダードJohn Goddardは一連のアップサイドダウン・シリーズ、略してUSD-series、を発表し、その改良版としてニール・パターソンNeil PattersonはファンネルダンFunneldunというすぐれたフライ・パターンを作った。アメリカではジョー・ブルックスJoe Brooksがその著書"Trout Fishing" (1972)でキール・フライKeel Flyを紹介している。日本ではアップサイドダウン・フライ一般をキール・フライと呼ぶことが多いようだが、キール・フライは会社名にもなっているので、表現としてはアップサイドダウン・フライの方が好ましいだろう。
【資料】A dictionary of fly-fishing, 1993 (1992). The experienced angler, 1969 (1662). The trout and the fly, 1980. Trout fishing, 1972.
→ロバート・ヴェナブルズ、アップサイドダウン・シリーズ、ファンネルダン、キール・フライ
 
 
アニサキス anisakis:ラテン語、英語  《有害生物》
 人に感染する寄生虫で、線形動物に属し、学名はAnisakis属。数種を含む回虫の仲間である。アニサキスはほんらいイルカなどの海棲哺乳類の胃にみられる寄生虫であり、イルカから排泄された虫卵はオキアミに食べられ、オキアミを食べた魚に幼虫が移動する。幼虫を持っている魚を人が食べると幼虫が胃や腸の壁にもぐり込んで激しい腹痛や嘔吐をきたす(激症型アニサキス症)。これは、魚を食べてから2〜10時間で起こってくる。慢性になると胃癌とそっくりの腫瘤(コブ)を形成する(緩和型アニサキス症)。だいぶ前になるが俳優の森繁久弥がシメサバで激症型になり、注目を集めた。
 予防だが、まず、アニサキスがよく寄生している魚をあげておく。イカ、タラ、サケ、サクラマス、ヒラメ、アジ、サバ、などだが、これ以外の魚は絶対に安全だというわけではないので念のため。魚における寄生部位は消化管および筋肉であり、幼虫は灰白色で細長く、長さは1.5〜3.5センチメートル。前述の魚を刺身で食べる場合はよく観察して用心して食べた方がいい。また、60℃以上の加熱、あるいはマイナス20℃以下で24時間冷凍するとアニサキス幼虫は死ぬので、マグロなどの遠海魚は安全と考えていい。問題は、非冷凍の近海魚である!
 治療法だが、食べてすぐ起こってくる激症型では、胃カメラで虫を見つけて取り出せば、劇的に腹痛はおさまり、治ってしまう。慢性腫瘤型は癌とそっくりなので手術で摘出することになるだろう。腸が破れて腹膜炎になると命の危険が出てくるが、そういうことはめったにないようだ。
 アニサキス症は日本では年間2000〜3000例が発生しており、けっしてまれなものではないので、知っておいたほうがいいだろう。
【資料】フライの雑誌 5: 1988. 標準医動物学, 2003 (1986). 愛知県衛生研究所
 
 
 
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野草、シルバー・クリークにて
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